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黒文字楊枝

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日本が世界に誇り得る
「粋」と「実用」の象徴

 

「黒文字楊枝」

 

日本で昔から使われていた楊枝は楊柳・白楊柳・黒文字・卯木など。現在一般に普及している爪楊枝は白樺を材料とする、機械でつくる大量生産品です。「さるや」は清涼感ある芳香が特徴の黒文字を使用。背丈約1m・直径わずか1cmほどの若木を伐って、手で2つに割り、4つに割り、さらに細かく割ったものを、今度は昔ながらの切出しで細く細く削っていきます。1本1本手作りされた楊枝は、由緒ある料亭や和菓子の銘店などの企業からお年賀など贈り物として、粋なおもてなしを推奨する人々に愛されています。

●黒文字の特長

 

黒文字は、楊枝の最も貴重な材料とされる植物です。葉や小枝を蒸留して得る油性の物質は黄色で芳香があり、香 水・石鹸・化粧品などの香料に用いられます。つくられる爪楊枝は、しなやかで歯当たりがよい・弾力性に富んで折れにくい・ささくれないなどの特長があります。

●お江戸名物「さるや」

 

東京の日本橋に店を構える「さるや」は、宝永年間に創業し、高級和菓子用の楊枝や贈答品の桐箱に入った楊枝を約300年にわたり商い続けている、世界に唯一の黒文字楊枝専門店です。

●情緒あふれる入れ物

 

贈答用の楊枝は「金千両」と墨痕鮮やかに記した桐箱に入っています。 正月早々、千両箱の到来とは縁起がいいと、江戸っ子らしい洒落を喜ぶお客様も多くいらっしゃいます。 金千両は代々の当主が1年がかりで1つ1つ書き上げるのが習わしです。都々逸入りの辻占いを巻いた楊枝は、料亭や旅館・お茶屋さんなどで使われており、独特の日本情緒あふれる粋な小道具として好評です。